意識の向上

見たまんま

精液を飲んだ



多分色々ストレスが溜まってたんだと思う。ある日ふと軽い気持ちで「精液飲んでみよう」と思い立った。


思い立ったが即実行、コンビニへと走り紙コップを購入する。ついでに水と、炭酸飲料も購入。これは後味が最悪だった場合の保険である。購入後速攻で家に帰り、即自慰。


可愛い女の子が白濁液に汚されている様は中々扇情的で、背徳感がある。苦渋の表情の中、涙を目に浮かべながら女の子が口に含まれた精液を嫌々ごっくんする……お気に入りのシチュエーションのうちの一つだ。そんな場面を瞼の裏に思い浮かべながら紙コップの中で果てた。


紙コップに射精するというのが難しそうで、そこらへんに飛び散らないかが心配だった。が、これは結構なんとかなった。左手に、性器の脈動が紙コップを通して伝わってくる。ポタポタと紙コップに着床するかのような音が聞こえてくる。そんな音を聞きながら、絶頂後の余韻に浸っていた。しばらくそうして放心状態でいると、次第に冷静さを取り戻していき、「何やってるんだろう俺」という思いが強まってくる。ご先祖様に申し訳なくなってくる。でも、ここで止まっては男の恥。精液を飲むのだ、と自分のいい聞かせる。


さて実食。「何やってるんだろう、俺」という思いが一層強くなるが、無視する。そう、考えてはいけない。無心で飲むのだ。ドントシンク、フィール。紅茶がそうであるように、まずは匂いを楽しむ。出したての新鮮な精液は意外と臭いがない。これならすんなり飲めそうだなと思うと後の行動は早い。嫌いなものを食べるときにするように鼻をつまむ必要もなく、そのまま口にグイッと含んだ。


しょっぱいな、というのが第一感想。エロ漫画では「苦い」と言われているが、なんだ苦いというのは嘘なんじゃないかと思った。が、これは後に知ったことだが精液の味にも個人差があるらしい。日常的に食べているものや、週にどれだけ射精しているかで味が変わってくるのだという。少なくとも自分の精液はしょっぱかった。汗のような涙のようなしょっぱさだ。


食感はヨーグルトをもう少しドロドロにしたような感じ。水っぽさはあまりない。
しばらく口に含んでその味を楽しむことにする。そうしていると「何やってるんだろう俺」という思いが頭の中から消え去る。もう無心。味の感想以外何も考えられない。グルメレポーターのように精液の味を評価し始める。


そしてごっくんする。喉越しは最悪だった。痰を飲み込んだときよりもひどい喉越しだ。口の中のイガイガもすごい。世の女性はよくこんなものを飲めるなと思った。事前に買っておいた水と炭酸飲料を大量に流し込む。イガイガはしばらく取れなかった。


全てが終わったあとで妙に興奮してる自分がいることに気づく。もう一発抜いてから、そのまま寝た。機会があればまた飲みたいと思う。